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公開記念・舞台挨拶に内田真礼、能登麻美子、MoeMi、坂本サク監督が登壇!



『アムリタの饗宴』の全国公開記念して、5/27(土)シネ・リーブル池袋にて『アムリタの饗宴』の主要声優のキャスト3名と監督をお招きし、公開舞台挨拶が開催されました!

舞台挨拶には満席となる多くのファンが詰めかけ、好調なスタートを切りました。


上映前の舞台挨拶のためネタバレなしのトークが展開。「描写の素晴らしさに驚いた」というMCのコメントに内田は「観てしまったら脳裏に焼きついて離れないような映像がそこにあって…」と完成版を観た後の感想を語り、「アフレコ時には完成されてなかった映像と音にうれしさもあったし、びっくりもありました。みなさん(映画館のスクリーンの)このサイズで観ても大丈夫でしょうか。トラウマにならないか心配です」と会場を心配そうに見渡す。能登は「カメラがじわじわと近づいていく感じに、一瞬で引き込まれます。大画面で観たいような怖いような…。冒頭からグッと持っていかれちゃいます!」と本作の魅力に触れた。MoeMiが「観た後に考えさせられる作品です。あとから思い出しちゃうようなシーンがあって、絶対夢に出てくると思います」と話し、内田、能登も揃って大きくうなずくと、「救いもあるので、そこに注目してください」と観客に呼びかけた。本作は同時上映の『アラーニェの虫籠<リファイン版>』よりも短い尺ではあるものの、究極の個人制作アニメーションであり、前作同様、監督・アニメーション・原作・脚本・音楽をすべて坂本監督が1人で担当している。坂本監督は「(作業は)『アラーニエ』の4倍大変なので十分時間をください、と伝えました(笑)」とたった1人での制作を振り返った。

アフレコでは叫びや声を張るシーンが多く、繰り返し収録するシーンもたくさんあったという。内田は「あれは、監督のS心なのでしょうか…(笑)。何度もトライしましたし、やり切らないとご飯を食べられない、帰れないとも思って挑みました」と苦笑い。アフレコ後は「気分はあしたのジョーでした、『終わったー』って(笑)。そのくらい心を込めて向き合ったので、叫びや声を張るシーンは注目してほしいポイントです」とおすすめした。「たまひは走れるけれど、私はそんなに体力がなくて、500メートル走ってもお腹が痛くなるタイプ。たまひの体力に合わせて内田真礼が走るのは結構大変でした。学生時代にもっと運動をしておけばよかったと思う瞬間もありました」と体力が必要なアフレコだったと説明した内田は「(たまひは)止まらないし、止まれない。いろいろなことが起きてしまうため、息つく暇もありません。動きの描写がリアルです」と見どころをアピールした。

たまひの叫びは陽役の能登も台本で気になったそうで「『真礼ちゃん頑張って!』と思いました(笑)。分散収録でみんなの奮闘が分からなかったけれど、監督が状況を細かく教えてくださいました。(出来上がった作品は)バラバラに収録したとは思えないくらい一体感がありました。監督のおかげだと思っています」とニッコリ。MoeMiは「緊張感の続く作品でしたが私が演じた由宇は、明るくて可愛らしく無邪気な女の子。監督からは『裸の王様を見てあの人は裸!というタイプ』と説明を受け、『そこまでの無邪気さだったのか』と思いました」と坂本監督の演出の詳細を明かし、「由宇は作品を柔らかくするキャラクターになればといいな思いながら演じました。突き抜けた無邪気さです!」

と役の特徴と自身のアプローチを語った。

アフレコを振り返った坂本監督は「(叫びや走るシーンなどでキャストに)無理をさせちゃいけないという気持ちもあり、ボクシングのセコンドのような立場で、いつ白いタオルを投げ込むか、最後まで戦わせるかという緊張感を持ってやっていました」とニヤリ。アフレコ中に感動したシーンに出くわすと「感動しました、よかったです」と素直に感想を伝えることもあったそうで、そんな監督の感想コメントを内田は「うれしいし、やる気も出ます。同じものを作っていて、走っている方向が一緒だと思えると安心します」と微笑みながら感謝。その後のアフレコにもより気合が入り、いい演技が出ることも多かったと付け加えた。

謎めいた作品にちなみキャストが監督に本作の「謎」について質問するコーナーも。しかし、上映前のイベントのためネタバレは避けたいため、話題は劇場で販売されているパンフレットへ。控室で熟読したというMoeMiは「ぎっしりと文字が書いてあり、謎についても触れられています。映画を観たら、パンフレットを1回読んで、また作品を観てほしいです」と呼びかけると、内田が「先に見ちゃうと結構ネタバレがあります。そのくらいいっぱい(情報が)載っているパンフレットです」と笑顔。能登が気になっている謎は、たまひと陽のシーンで、「ちょっと恋愛的な要素というのか、雰囲気があって…。でもそう見えただなのか…」と答えが出ない様子。内田も気になったと話すと坂本監督はこれから本編を観る観客に向かって「映画を観て『このシーンのことを話していたのかな?』と思い出しながら楽しんでください」とアピール。該当シーンは坂本監督自身が制作中に行った「ひとり試写会」で浮かんだアイデアだと解説し、「『なんでこんな表情をしているんだろう』と感じたのがきっかけで、ふっと浮かんだシーンです」と制作過程でチェックしたキャラクターの表情から、その気持ちを汲み取ったとしていた。内田が「なんだろうと思わせる感じというか。明確な答えが出せない感じがありました」とシーンの感想を伝えると坂本監督は「自分では気づかない…みたいな表現にしたかったんです」と回答。MoeMiは「観る側がいろいろな解釈ができる表現が詰まっています」と微笑み、能登は「(たまひも陽も)いい表情をしていました。ぜひ見届けてください」と呼びかけた。


最後のメッセージで坂本監督は「子どもの頃から得体の知れないものが好きで、自分の常識が及ばないものにワクワクしていました。大人になると大体のことに説明がつくので、ワクワクが少なくなります。同じような気持ちがある方は、この得体の知れない世界を堪能してください!」と作品の魅力を語り、MoeMiは「印象に残るシーンや何度も思い出すシーン、考えさせられるシーンもあるので、パンフレットで内容を知った上で、また観てもらえると楽しんでいただけると思います」とパンフレットとリピート鑑賞をおすすめし、「私は電車のシーンが一番好きです。あのシーンに救われてください!」とお気に入りポイントにも触れた。能登は「監督が1人で作ったことに感動を覚えました。大きい画面でこの世界に引き込まれて、思う存分味わって、堪能してください」と呼びかけ、内田は「常識を壊されるような感覚になるのかなと思います。頭の中で考えたことのないようなことがたくさん起こって、脳をグルグルとかき回されました。気持ちよさもあると思うので、そんな体験をしてみてください」と満面の笑みでイベントを締めくくった。


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